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2010/10/04

北村薫作品朗読イベント『声薫る夕べ』Vol.4

北村薫作品朗読イベント『声薫る夕べ』Vol.4

10月に入りぐっと秋の気配が濃厚となった。スポーツの秋、食欲の秋、芸術の秋…。過ごし易い季節なだけに秋は沢山の名称を与えられているが、今回はそのうち『読書の秋』にぴったりの朗読イベントを紹介したい。

西荻が誇る登録有形文化財『一欅庵』(西荻窪南口より徒歩10分)を舞台に、『声薫る夕べ vol.4』が10月9日と10日の二日間(一日二回)開催される。

昨年度の直木賞受賞作家、北村薫氏の作品を『語り』をメインに多面的に楽しむという趣旨のイベント『声薫る夕べ』は、2007年より始まり今回の催しで4回目となる。

初回・2回目では、著者自らも作品の朗読をし、作品のモチーフとなったボサノヴァ・シンガーによるボサノヴァ・ライブや短歌とボサノヴァのコラボレートが催され、3回目では津軽三味線の生演奏が加わった。いずれの回でも北村薫氏ご本人が来場され、今回も北村氏が来場される回では書籍販売・サインの時間が設けられる予定だ。

主催者の『かたりと』は語りと和楽で「ものがたり」を織り成す芸人衆。語り手の北原久仁香さんは語りを主とした舞台を企画・出演し、朗読講師としても活動中。和楽をはじめ、花・マジック・書・短歌など様々なジャンルとのコラボレーションを試み続けている。4回目の今回は津軽三味線奏者小池純一郎さんと二人で行われる。

過去の回では、北村氏の著作から『語り女たち』、『月の砂漠をさばさばと』、『紙魚家崩壊』、『水に眠る』が朗読されてきたが、今回Aプログラムは女子プロ野球復活記念『1950年のバックトス』(Aプロ来場の方には女子プロ野球関連記念品プレゼントあり)、Bプログラムは『読んで、「半七」!』(北村薫・宮部みゆき篇)が選出され、北村氏の著作の守備範囲の広さがクローズアップされている。

ご希望の方は予約制のため申し込みが必要だが、既に完売の回も出ているので注意が必要。(完売:10月9日18時と10月10日14時、ともにBプロ) そして、西荻ナビをご覧の方への特典として、10/9(土)15時の部 Aプロ「1950年のバックトス」ペアチケット通常¥4,000のところ¥3,000で先着2組まで(10月7日申込み締切り厳守)ご希望の方は、予約の際に『西荻ナビを見た』旨を記入のこと。

風薫る五月ならぬ声薫る十月に、物語と家の歴史に思いをはせながら、北村作品の美しい日本語と珠玉の物語を耳で愛でるひとときはいかがだろうか。

北村薫 キタムラ・カオル
1949(昭和24)年、埼玉県生れ。早稲田大学ではミステリ・クラブに所属。母校埼玉県立春日部高校で国語を教えるかたわら、1989(平成元)年「覆面作家」として『空飛ぶ馬』でデビュー。1991年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞を受賞。作品に『秋の花』『六の宮の姫君』『朝霧』(以上5作“円紫さんと私”シリーズ)、『覆面作家は二人いる』のシリーズ、『スキップ』『ターン』『リセット』(時と人のシリーズ)、『盤上の敵』『街の灯』『ニッポン硬貨の謎』(2006年本格ミステリ大賞評論・研究部門受賞)『ひとがた流し』『玻璃の天』『野球の国のアリス』『鷺と雪』(2009年直木賞受賞)『元気でいてよ、R2-D2。』など。読書家、本格推理ファンとして、『詩歌の待ち伏せ』『謎物語』『ミステリは万華鏡』などのエッセイがあり、『名短篇、ここにあり』『名短篇、さらにあり』などのアンソロジー、新潮選書『北村薫の創作表現講義』、新潮新書『自分だけの一冊―北村薫のアンソロジー教室―』も刊行。

北村薫作品を「語り」で愛でる『声薫る夕べ』Vol.4
http://www.event-navi.ne.jp/d_top.php?eventID=0000005961
開催日: 10月9日(土)15時Aプロ・18時Bプロ(完売
10日(日)14時Bプロ(完売)・18時Aプロ
(Bプロ完売につき、Aプロのみチケットがあります。)
★どちらかの日に北村薫さんもご来場下さる予定です。
その際は、書籍販売・サインをして頂ける時間を設けます★

A、女子プロ野球復活記念『1950年のバックトス』
(『1950年のバックトス』北村薫作 新潮社・新潮文庫)
B、アンソロジスト北村薫tribute act『聴いて!半七-「槍突き」-』
(『読んで、「半七」!』北村薫・宮部みゆき篇 ちくま文庫)
★(Aプロ来場の方には女子プロ野球関連記念品プレゼントあり)

定員25名(要予約・各回入替え制)

会場:登録有形文化財 一欅庵(西荻窪南口より徒歩10分)
住所:東京都杉並区松庵2-8-22 (地図
料金:一般 2,500円 
ペアチケット(同日時2枚セット券) 前売りのみ 4,000円
当日券は問い合わせ下さい。 *完売済みのBプロの当日券はございません。

*西荻ナビをご覧の方への特典として、10/9(土)15時の部 Aプロ「1950年のバックトス」ペアチケット通常¥4,000のところ¥3,000で先着2組まで(10月7日申込み締切り厳守)ご希望の方は、予約の際に『西荻ナビを見た』旨を記入のこと。

お申し込み:E-Mail kunika.mederu@gmail.com
チケットの種類(一般・ペア)、希望日時、枚数、ご連絡先を記入したメールをお送りください。
出演:かたりと(語り:北原久仁香、津軽三味線:小池純一郎)
協力:北村薫氏、一欅庵、新潮社、筑摩書房 杉並たてもの応援団、他

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