特集コラム

Column 6 西荻窪とメディア

2010/12/27

北尾トロさんイベント【その1】

西荻にこの人あり!と言えば、私にとって『北尾トロ』さんの名前は外せません!

北尾トロさんは、1958年生まれのフリーライター。数々の雑誌でコラムやエッセイを連載中なので、名前をご存知の方も多いでしょう。最近では、著書『裁判長、ここは懲役4年でどうすか』(文春文庫)が裁判員制度との関連で大ヒットし、映画化されたことでも有名です。現在もこの西荻に事務所を構え、『西荻ブックマーク』など様々なイベントに携わっていらっしゃいます。
そして、あまり知られていないようですが、西荻のお店で手に入るフリーペーパー『西荻丼』の初代編集長であり、NPO法人西荻コム理事長なのですよ!!

そんなトロさんが、『西荻丼』について語るイベントに出演すると聞いて、生トロさんに会いたいがため、早速そのイベントに潜入してきました♪

すぎなみ再発見!街トーク「街の魅力-西荻窪編」

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西荻を飛び出し、阿佐ヶ谷地域区民センター4Fで行われたこのトークイベント。
無料とはいえ、平日夜の予約制だったにもかかわらず、トロさんのネームバリューのおかげか、定員の30名は満員御礼!!席もぎゅうぎゅうづめでした(笑)

トロさんと一緒に出演しているのは、『西荻丼』現・編集長の奥秋さん。二人とも帽子がトレードマークということで、揃って帽子をかぶったままトーク開始。早速トロさんが語りだしました。

トロさん:「西荻という街は、駅を挟んで北と南で分断され、小さなイベントは活発だけど街全体の大きな祭りもないし、高円寺や阿佐ヶ谷のような一体感はないんですよね。
僕も引っ越してきて初めの2・3年は、西荻に住む人との交流なんて全くなかった。ただ、古本屋が好きで通っているうちに、顔なじみができて、その古本屋のクリスマスパーティに招かれたのが、西荻内での交流のきっかけだった。
つまり街に馴染むまで丸3年以上はかかったんです。地方から来た独身の人だったら、住んでいる街へのとっかかりがない。寝るためだけのところになっちゃうよね。」

「『西荻丼』は、そんな“西荻ビギナー”のために作りました。「作り手側も無理はしない」がコンセプトで、年四回発行。このペースは今後も変わらないんじゃないかな? 
創刊して2・3号あたりまで大変だったけれど、広告ノルマとか余計なものを入れたくなかったし、広告主に気をつかったら良い記事にならない。NPO化もしました。

大体僕はプロだから、インタビューとかは出来て当たり前。でもプロは一歩引いて、読者の目に近い素人に書かせようと思った。だから、編集長もそういう感覚を残してほしくて、何回か担当したら交代。僕はあまり口を出さないで、何かがあったときのためのケツ持ちに徹しています。ずっと同じメンバーで作っていると、どうしても空気が澱んでくる。だから、定期的な新陳代謝が必要なんだよね。今の編集長である奥秋さんは三代目です。
どう、奥秋君。最近は?」

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奥秋さん:「僕が編集長になってから、もう2年ぐらいになりますかねぇ。西荻丼に参加して割とすぐ編集長に任命されてしまいました(笑)。そろそろ交代かな?
現在は30名ぐらいのボランティアと一緒に西荻丼を作っています。今はフリーペーパーだけじゃなくて、web班と紙面班に分かれてインターネット上の西荻丼も充実しているんですよ。
トロさんたちが作った頃3000部だった西荻丼の発行部数は現在、倍の6000部になっていますし、収入源の広告枠は全部埋まっていて、順番待ちなんです。」

トロさん:「へー、凄いね! でも、創刊した頃は大変だったんだよ…。広告だって知り合いのお店に頼んでだしてもらったりさ…。西荻丼を置かせてもらうお店を探すのも大変だったよ。
そうそう。知り合いの飲食店に頼んで、『西荻丼』っていう丼飯を開発して売り出してもらっていたこともあったんだよね。そのお店の方が先になくなっちゃったけど(笑)。」

奥秋さん:「僕も含めて、西荻丼メンバーの多くは地方出身者です。地元に馴染みがないと、繋がりが薄くなりがちなんだけど、西荻丼の編集長になってからは、街を歩いていて『編集長!』と声をかけられることもあるし、ご近所付き合いが格段に増えましたね。
丼仲間の故郷から送られてきた野菜をみんなで分け合ったり、家で一緒に鍋を囲んだりすることもあります。
気持ちが外に向かう、居心地の良い場所になりました。」

トロさん:「昔から地元に住む人が中心となった『西荻まちメディア』っていうNPOもあって、こちらも凄く活発に活動しているんだけど、ただ、西荻初心者とはあまり交流が持てていないようです。西荻丼は遊牧民のようなものだからなあ…。」

奥秋さん:「でも最近、丼メンバーに加わった方は、『西荻まちメディア』のメンバーでもあるんです。これからの西荻のビギナーと西荻のベテランとの間の交流が期待できますよ!」

トロさん:「なるほどね。まずは交流の場が生まれることが第一関門だよね。そのためにも、西荻丼の中ではできるだけ西荻の人を取り上げています。」

奥秋さん:「今、西荻丼で連載しているのは、安藤久蔵さんという99歳のコーヒー豆屋さんのインタビュー。この人が本当に凄いんです!! 映画『フォレスト・ガンプ』のような波乱万丈な経歴の持ち主で、たまたま記事を目にしたという人が安藤さんを慕って、会いに行っているようですよ。いまや西荻の「観光名所」です。コーヒー豆の配達はいつも自転車。今日も西荻を颯爽と駆けぬけているんですね。」

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こんな感じで、トロさんと奥秋さんのお二人で『西荻丼』について1時間程熱く語って頂いた後は、時間がきて解散……とはならずに、参加者全員でお茶を飲みながら立食形式の交流会へ!!
私もどさくさに紛れて、トロさんと写真を撮らせて頂きました♪
素顔のトロさんは少し照れ屋で優しい方でした。ただ、名刺交換攻勢に大分お疲れの様子も…。

トロさん、奥秋さん、素敵なトークをありがとうございました!!

北尾トロ公式サイト『杉並北尾堂』
http://www.vinet.or.jp/~toro/

■関連リンク
西荻コム
http://www.nishiogi.or.jp/nishiogi/
西荻ブックマーク
http://nishiogi-bookmark.org/
NPO法人『西荻まちメディア』
https://sugi-ck.net/sugi/pages/gp/machimedia/

■関連記事
『すぎなみ再発見!街トーク「街の魅力-西荻窪編」』
http://www.nishiogi-navi.com/news/news/20101101.html

文・取材 / raku
青色申告会

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