特集コラム

Column 7 西荻窪のイベント・芸術

西荻窪のイベント・芸術
2016/08/18

第5回「西荻おわら風の舞」開催

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「西荻おわら風の舞」のベースとなっているのは、富山県富山市八尾町で9月1日から3日まで行われる「おわら風の盆」で、三味線や胡弓の哀愁漂うおわら節の演奏と、そのしとやかな踊りが特徴となっています。

「おわら風の盆」は、江戸時代中期より五穀豊穣を願い、収穫前の作物が二百十日の風でやられてしまわないようにと祈る“風鎮め”の行事で、八尾町では町内に点在する寺社敷地内でも踊られています。「風の盆」という名から盆踊りを連想させますが、本来は秋のお祭りなのです。

「西荻おわら風の舞」は、越中おわら節同好会「高尾会」の協力を得て、西荻窪南本町会・西荻窪駅南通り会を走るおわら通り(旧府道)の南側に当たる五日市街道近くから、西荻窪駅がある北方向に向かって、「町流し」「組踊り」「輪踊り」という順で踊っていきます。第5回目となる今回は、祭りの前ににわか雨が降ったものの、開会セレモニー直前の17時30分頃には空に大きな虹が出て、無事に開催することができました。雨天の場合、三味線や胡弓が傷んでしまうこともあって中止となってしまうのです。とはいえ、これまでの5回とも雨天で中止になったことはないそう。

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17時30分から、おわら通りと五日市街道がクロスする場所近くで、開会セレモニーが行われました。西荻窪商店会連合会会長、杉並区長、「西荻おわら風の舞」実行委員長の挨拶の後、事前に公募された「西荻おわら節」の歌詞の結果発表と授賞式、歌披露という流れ。その新しいおわら節は、「町流し」の際にも度々歌われていました。先頭には優雅な女踊り、その後ろには振り付けが独特な男踊り、再び女踊りの列が続きます。また、踊りの列の前には、「お静かに願います」と書かれたプラカードを持ったイベントスタッフも。多くの来場者が詰めかけているとは思えない静けさの中で、踊りの列がしずしずと進んでいきます。

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小休憩を挟みながら1時間半ほどかけて約600メートルのおわら通りで「町流し」した後は、男踊り、女踊り、豊年踊りを組み合わせて体系的に舞う「組踊り」となります。「組踊り」開始の19時45分頃には夕闇もだいぶ深くなってきて、心地よい風も吹いてきました。三味線と胡弓の音色が一層際立って、踊り手の足元に長く伸びる影にもどこか風情を感じます。

そして、ラストは「西荻おわら風の舞」で人気の「輪踊り」。予定の20時より少し前から始まりました。初めは「高尾会」の人や西荻おわら地元連の人だけが踊っていましたが、どんどん踊りの列に参加する人が増えて、おわら通りに細長い踊りの輪ができあがりました。中には外国人の方も。

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「輪踊り」で上手に踊りたいという方は、イベント前に輪踊り練習会も実施しているので、そちらに参加してもいいでしょう。2016年は、練習参加者に「おわらオリジナル手ぬぐい」がプレゼントされました。もし、来年の「西荻おわら風の舞」では踊り見物だけでなく、自分自身も踊りたいという方は、イベント告知サイトの輪踊り練習会スケジュールを要チェックです。

西荻の人たちと一緒に「輪踊り」を踊ろう!へつづく

■ 第5回「西荻おわら風の舞」
http://www.nishiogi-net.com/owara/
開催日時:2016年7月31日18:00
主催:西荻窪商店会連合会
後援:杉並区
協力:なみじゃない、杉並!

 

文・取材 / 丸山美智子

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